治療案内

ことばの訓練

たかが発音 されど発音!
発音の問題は、ほっておいても直るとは限らない!

発音の問題は「いつか直る」ではなく、直るまでの間に嫌な体験をし、それが「人格形成上、どんな影響を与えるか」ということから考えて欲しいのです。

こんなことはありませんか?
  • 幼児音がある。うまく言えない発音がある。
  • 発音に雑音がまざるようで、気になる。
  • 口蓋裂や難聴のために、発音がきれいにできない。
  • 英会話を習いたいが、うまく言えない発音がある。

練習は、このようにして行います。

ここでは、特に幼児から小学校低学年のお子さんの発音の練習について紹介します。
練習は、「ことばのリハビリ室」で、週1回行います。
お子さんに対する練習の基本は、『遊び感覚』『ゲーム感覚』での練習です。
まずは、指導者のまねをしてお口や舌を色々動かすと、変なことばや面白い音が出ることを遊び感覚で体験してもらいます。 そして、上手に『変なことばや面白い音が出せた』ことを褒め、舌を操作することに自信を持たせるようにします。 その後、本来の発音の練習を始めます。
発音の練習には、大きく分けて10段階ありますが、どの段階であっても、ゲーム感覚での練習になります。 たとえば、すごろくでサイコロの目が3の時は、3回指導者の発音の仕方をまね、上手くまねができれば、3こ進むなど、ゲームのルールとして発音することにします。
いずれにしても、発音の練習が、子供の行動への自信や有能観を育むように配慮しながら練習を行っていきます。

「ことばのリハビリ室」の言語聴覚士、梅村正俊先生のプロフィール

歯列と発音の関係は?

「発音の誤り」の多くは、発音の獲得が発展途上にあるために、まだ、普通の発音になっていない場合です。この場合、特に医療の対象になるような原因はありません。一般に「幼児音」や「赤ちゃんことば」と呼ばれています。
ところが、一見、「幼児音』「赤ちゃんことば』と思える発音の誤りの中に、歯列の問題や下あごの形状に問題があることから、本人としては、普通に発音したくとも、舌が膨らんでしまったり、舌を右や左に動かしてしまい誤った発音になることもあるのです。
当然のことですが、発音するための舌は、お口の中にあります。ですから、舌が自由に動きやすい、つまり、発音しやすい歯並び・下あご・上あごの形状が必要になります。
大人の方の、発音の問題の多くは、『歯並び・下あご・上あごの形状』に問題がある場合が少なくないのです。